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ボルシア・ドルトムント Borussia Dortmund 0-1 バイエルン・ミュンヘンFC Bayern München【ブンデスリーガ】

2015年4月4日に行われたブンデスリーガ第27節、ボルシア・ドルトムント対バイエルン・ミュンヘンの一戦は0-1でバイエルン・ミュンヘンが勝利しました。

アウェーのバイエルン・ミュンヘンのFWロベルト・レヴァンドフスキ(#9)が得点をあげています。

バイエルン・ミュンヘン

ロベルト・レヴァンドフスキ 36'

 

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まず、攻撃面のデータを見ると、ファイナルサードへ侵入した回数(図2-1)はドルトムントが145回でバイエルンが約半数の76回。図2-2のクロスを入れたエリアをみてもドルトムントがファイナルサードで20本を記録しているのに対して、バイエルンはわずか5本。

スルーパスでも1対1のドリブルでも攻撃の競り合いでもドルトムントがバイエルンよりファイナルサードで高い数値を記録している。

一見すると、攻撃面でもドルトムントがバイエルンを上回っているように感じる。しかし、前述したようにバイエルンが行った戦術変更が試合の勝敗を分けた。

それを証明するために6つのデータを参照してみよう。

まず図2-1のパスの内訳を見ると、スルーパスではドルトムントが15本でバイエルンが9本とドルトムントに軍配が上がった。しかし、ロングパスではドルトムントの83本に対してバイエルンは94本。その差11本でアウェイチームが上回っていた。

この試合までのリーグ戦26試合でバイエルンが出したロングパスの平均は62.07本だけに、この94本という数がバイエルンにとっていかに多いかが分かる。

実際、36分にレバンドフスキが決めた得点シーンを見てもCBのボアテングから最前線のミュラーへ一気に縦パスが送られたことからスタートしている。

さらに興味深いのは、GKノイアーが出したパスだ。図3を見て欲しい。これは、各選手がパスを出した先を示すものだが、線が太いほどより多くのパスが行き来していることを示している。

このデータでは、ドルトムントは主にCBから中盤へ渡り、そこから左右へ振り分けられている。それに対してバイエルンは、GKノイアーがCBのダンテ、ボアテング、ベナティアへパスを出し、そこからベルナトとラフィーニャの両サイドに多く送り込まれている。

つまり、サイドへボールを出すためにドルトムントは主に横パスを使い、バイエルンは主に縦パスを使っていたということだ。

仮に横パスを奪われた場合にはボール奪取位置がパスの出し手と同じライン上となるため、一気にカウンターのチャンスが生まれてしまう。その一方で、縦パスであれば奪われてもパスの出し手よりボール奪取位置が手前。出し手が守備へと意識を切り替えてカウンターに対処する時間は十分にある。

バイエルンはドルトムントのカウンターに対して十分にリスク回避出来る状態でプレーしていたということだ。

そして、それ以上にノイアーのパスで注目したいのはピッチを縦断する1本のラインだ。最後尾から伸びるこのラインは、11人中最前線に位置するミュラーへと続いている。その数11本。ノイアーのパスの行き先として最多の本数となった。

ドルトムントのGKヴァイデンフェラーが最前線のオーバメヤンに出したパスが1本ということも、この11本という数が驚異的であることを証明している。

 

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