加藤崇さんとは?
Googleに買収されたヒト型ロボットベンチャーSCHAFTの共同創業者である加藤崇さんの会社、株式会社加藤崇事務所のWebサイトにおいて加藤さんは「最初に言っておきますが、私はサラブレッドではありません。」という書き出しで自己紹介を始めています。
ここに載せられている加藤さんの経歴はまさにサラブレッドと呼ばれてもおかしくないほど立派なものですが、ただその人がサラブレッドだと認識すると、「この人の話は自分には関係がない」と思われてしまう。それが嫌で冒頭で「私はサラブレッドではありません。」と強調され、以下のような経歴が書かれています。
- 父親が事業に失敗し、両親が離婚するという幼少期の経験
- 貧しい少年時代
- 大学3年の終わりに、最愛の母と死別
- エントリーシート提出に間に合わなかったにも関わらず東京三菱銀行に採用される
- 銀行をやめ、企業再生を請け負うコンサルティング会社に入社
- 全財産をはたいて、全て投げ打って、海外の大学院へ
- 帰国後、東証マザーズ上場の小さな会社で働く
- この会社において新規事業は打ち切り。結局、大失敗し20代後半での大きな挫折を経験し、この会社を離れる
- 別のベンチャー企業の再建を託されるが、火中の栗を拾う仕事で、君は100%失敗すると、周りから言われる。ここでリアルな経営の修羅場を経験し、会社の黒字化に成功する
- ある大きな会社から誘いがあり、役員として経営改革を担当する
タイトルにある『未来を切り拓くための5ステップ: 起業を目指す君たちへ』はHONZで成毛眞さんに紹介されたことで知りました。
成毛さんは
断言しよう。この本は世界中の起業家がまず読むべき本であり、他のビジネス書などを読む必要がなくなる完全無欠の一冊だ。ここに起業のすべてが書いてあ る。本質的だが、柔軟で、すぐに実践に移すことができる起業のための考え方と体の動かし方が書いてある。体系的だが、独創に富み、完全に納得できるアイ ディアに満ちている。いままでこのような本を見たことはない。日本のビジネスシーンを根底から変える力のある本なのだ。
と言われています。ここまで言われたら買いますよね。
『未来を切り拓くための5ステップ』2014年最高のビジネス書 起業のバイブル - HONZ
また、加藤崇 Archives | TechWaveでも加藤さんが紹介されています。
加藤さん推薦本
加藤さんが本を紹介しているページを見つけました。
大変興味深いです。
反骨、勇気、情熱。ヒト型ロボットベンチャーを創業し、Googleに売った男が、全ての学生に贈る15冊」
全ての学生に贈る、人生で「一打逆転」を狙おうと思った時に読む本 - ホンシェルジュ
人生(学生生活、仕事)のロールモデルになった本
人生(学生生活、仕事)のロールモデルになった本 - ホンシェルジュ
特集!あの人の本棚 - 加藤崇 Vol 1. 人生のロールモデルを、本のなかに探していた
特集!あの人の本棚 - 加藤崇 Vol 2. 本は、核となる4%の要点を探りながら読む
特集!あの人の本棚 - 加藤崇 Vol 3. 人生を変える本に出会うためには
最後に肝心の本書の内容紹介です。
未来を切り拓くための5ステップ: 起業を目指す君たちへ
内容紹介(Amazonより)
日本人初!
Googleに会社を売った男が
ステップバイステップで教える
「起業本」の新たなバイブル誕生!
学歴や職歴、金やコネのない若者でも、一発逆転が狙える。腕一本知恵一つで新しい道を切り開くことができる。自分でビジネスを始めたいと思っている人、不確かな世の中を生きてく技術を身につけたい人には最良の1冊──。
若き研究者たちとともに人型ロボットベンチャー「SCHAFT」を立ち上げ、Googleへの売却により巨額の研究資金を調達、同社を米国防総省主宰の二足歩行ロボットコンテストで世界一へと導いた筆者だからこそ教えられる起業成功へのコンプリートガイド
2012年、人型ロボットベンチャー「SCHAFT」立ち上げ
2013年、Googleへの売却成功
そして、米国防総省DARPA主催のロボットコンテストで、世界一に輝く
2年間、すべてこの本に書かれている通りにやった成果です!
目次(抜粋)
第1章 いつ始めるのか?なぜ始めるのか?
人生は、「いつか」ではなく「いま」の積み重ね。今日始めよう
起業してからアイデアを考える人、アイデアがあって起業する人
第2章 誰と作るのか?何を作るのか?
一人で始めるより、二人で始めよう
熱狂的なファンと、それが心底嫌いな人を生み出しているか?
第3章 誰に、どうやって売るのか?
具体的に顔や形が想像できる「最初の」「お客さん像」を持とう
起業家はものを売るのではなく夢を売り、夢は人の口を通じて伝わる
第4章 どうやって会社を大きくするのか?
最初は自分や家族のお金でスタートするのが基本中の基本
ベンチャー企業では、大企業向きの人材を雇ってはいけない
第5章 いつも覚えておきたいこと
自分は本当に十分なリスクをとってきただろうか?と時々振り返ろう
著者について
かとう・たかし
246キャピタル株式会社 代表取締役
株式会社加藤崇事務所 代表取締役
1978年東京都武蔵野市生まれ。早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。オーストラリア国立大学経営学修士(MBA)。
株 式会社東京三菱銀行、KPMG日本法人を経て、技術系ベンチャー企業の代表取締役(社長)、高級スーパー「成城石井」と焼肉の「牛角」の持株会社役員など を歴任し、株式会社加藤崇事務所を設立。その後、2名の東大助教と共にヒト型ロボットベンチャーの株式会社SCHAFTを共同創業、取締役CFOとして米 国Google, Incへの売却に成功。