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『「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記』仕事と家庭の両立なんて、目指すのやめたらと大胆な提案

月間200万PVのアクセス数を持ち、熱狂的なファンと、既存メディアに匹敵するほどの絶大な影響力を持つ、おばけブログ「Chikirinの日記」の著者、ちきりんさんの本。

今までちきりんさんのブログは読んだことがありませんでしたが、本書の「ベストエントリ集」に収録されていたエントリー「仕事と家庭の両立なんて、目指すのやめたらどう?」は大変興味深い内容でした。

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テレビで紹介されていたという、二人の子どもを持つ夫婦で女性側が関西に単身赴任してる家庭を例にあげると、

月曜から金曜日までバリバリと仕事をこなし、金曜の夜に新幹線に飛び乗り、月曜の早朝に東京駅に向かう。

そのためには洗濯や掃除などすべての家事を、平日、仕事が終わった後に片付ける必要がある。関西の家は「寝るだけ」の家だろうし、毎日の食事だって、きちんとしたモノを食べるのは至難の業でしょう。

しかもせっかく数年間、違う地域に住んでいるのに、その地の文化を経験するために使われる週末はひとつもない。       

ふたりともおそらく、自分の趣味に使う時間はほぼ皆無だろうし、それどころか、自分たちの健康を維持するための十分な睡眠時間だって、確保できてない可能性が高い。

年老いていく自分の親と時間を共有したり、友人達との時間や、自らの新しい可能性や視野を開くであろう社会的な試みに参加したりする時間も、ほぼとれないでしょう。親も子供も消耗し、余裕がなくなってしまう家庭だってあるはず。

こんな大変な生活が理想なのかという問いかけです。

確かにこの例だと「仕事と家庭の両立」のために、母親が幼い子どもと離れて生活をしなければならないという点が矛盾を含んでいるように思います。

単身赴任しなければならないくらいなら、母親はいったん仕事やめて1年から2年の期間育児すれば家族は一度も離れずに済むのだからそのほうがいいのではというちきりんさんの提案は説得力があるように思います。

なぜかこの記事に炎上マークが5つもついていました。

 

ちきりんさんは、2010年末に退職されるまで、外資系企業で働いて大学院留学も経験されているということで、他の著書『ゆるく考えよう』といったタイトルから受けるイメージとは反対に、物事を、深く、きちんと考えられているという印象を持ちました。


仕事と家庭の両立なんて、目指すのやめたらどう? - Chikirinの日記

目次(「BOOK」データベースより)

裏を知る篇 『「Chikirinの日記」の育て方』

第1章 出発点
第2章 ブレーク!
第3章 自分のメディアへ
第4章 今、そしてこれから

表を読む篇 『ベストエントリ集』

GROWTH
CAREER
RELATION
EDUCATION
POLITICS
BUSINESS)