元メジャーリーガー田口壮さんの奥さん、恵美子による本。
メジャーリーガーの奥さんたち(お金持ち組)の金銭感覚は、「やっぱりそうか」と思わされるものでした。
月1000円のお小遣いで暮らしていた高校生が、ある日を境に数千万、そして億単位のお金を手にするプロの世界。親が仕事をやめて、子供に依存するのはよくあることだ。
その結果、たとえばメジャーリーガーと結婚して奥さんとなる女性の中には
彼女たちだって、ほとんどはごく普通の家庭からやってきた。しかし、メジャー生活が長くなると、「普通」のレベルが変わってしまう。中には間違った資産運用や贅沢のし過ぎなどで、すべてを無くしてしまう家庭も少なくはない。
というように、金銭感覚が麻痺してしまった結果、身を持ち崩してしまう人も少なくないそうです。
それでも自分が女性だったら、一度はそんな生活をしてみたいというのが正直なところではありますが…。金銭感覚が狂うほどお金があるってどういうことなのか、すぐには理解できません。
この本には、報道にあるような華々しいメジャーリーグのイメージの裏にある選手の解雇やトレード、マイナーリーグへの降格という現実が、メジャーリーグの奥さんならではの視点で書かれていて面白いです。
メジャーリーガーの女房 ～ヨメだけが知る田口壮の挑戦、その舞台裏～
内容情報（「BOOK」データベースより）
メジャーリーグ挑戦にあたり、田口夫妻にはある決まりごとがあった。「こんなはずじゃなかった」と絶対に言わないこと。ところが、「こんなはずじゃなかった」ことだらけで、どこから突っ込めばいいのかわからないほど、二人の行く手は険しかった。夫婦二人三脚、途中からは息子・両親も加わって、家族一丸で駆け抜けた激動の８年間。悠々自適、豪華絢爛なメジャーの奥様生活なんて夢のまた夢だ。笑いあり、涙あり、喜びあり、苦い思いあり。ワールドチャンピオンに二度輝いた男「田口壮」を支えたヨメだけが知るメジャーリーグ挑戦秘話が今、明かされる。
目次（「BOOK」データベースより）
第１章 流浪家族
第２章 さようならこんにちは
第３章 身体の手入れも楽じゃない
第４章 ごはんができたよ
第５章 家族ありて野球あり
第６章 監督、雪列車は今も走り続けています
第７章 夜明けの前が一番暗い
著者情報（「BOOK」データベースより）
田口恵美子（タグチエミコ）
旧姓香川。１９６５年生まれ。立教大学から１９８８年ＴＢＳにスポーツアナウンサーとして入社。「筑紫哲也ニュース２３」キャスターをはじめ、テレビ、ラジオのスポーツ中継全般を担当するかたわら、新聞・雑誌での連載を開始。１９９８年退社後、アメリカに移住し文筆業に転身する。２００１年、プロ野球選手、田口壮と結婚。兵庫県在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
