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『ラ・ロハ スペイン代表の秘密』ミゲル・アンヘル・ディアス

本書を訳した木村 浩嗣さんの翻訳に至るまでの経緯が面白い。

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。地元のダメチーム、UDサラマンカに同情し続けるうちにサッカーが好きになり、コーチライセンスを取得し少年チームの指導を始め、フリーライターとしての仕事も始める。ダメ繋がりで、日本での愛称“無敵艦隊"というとんでもない誤解を正すべく、スペイン代表にも注目を始める。が、愛情を注ぐほど裏切られ傷つくことの繰り返しで、愛が憎に変わり始めた頃合い、06年に帰国し『footballista』編集長に。東京で仕事として冷めた目で見守っていたら、EURO2008でいきなり優勝。08年にスペイン・セビージャに拠点を移してみたら、代表を取り巻く雰囲気が一変している。なんだ、この変わり身の早さと調子に乗りやすさは! その2年後に「生きているうちは無理」と観念していた、まさかのW杯制覇。なぜだ? と自問しているうちに、この本と出会い、監督と選手の証言という点にひかれ、翻訳を決意する。

ラ・ロハ スペイン代表の秘密

内容紹介

スペイン代表、全面協力のベストセラーが日本上陸
EURO2008、2010年W杯を制し、サッカー界の頂点に立った“ラ・ロハ”ことスペイン代表。あの“ダメ代表”が、なぜいきなり無敵になったのか?カシージャス、シャビ、イニエスタら中心選手や、監督、スタッフの証言によって明かされる、驚くべきチームの舞台裏。なぜラウールは外されたのか? “ボールを持って動かす”スタイルを確信した試合とは? チームを結束させた賭けトランプの部屋とは?
スペイン代表と親交の深い著者が長期に渡る密着取材とチームの全面協力を得て執筆。今年4月スペインで発売され、たちまちベストセラーとなった本書を海外サッカー週刊誌『footballista』編集長・木村浩嗣が翻訳。プロローグはカシージャス、エピローグはビージャが特別寄稿!(Amazonより)

目次

はじめに

プロローグ イケル・カシージャス
Secreto 1 「ワラスは自殺したくなるぞ」
44年ぶりの栄光。歴史を変えた男たちの証言
Secreto 2 どこからすべてが始まったのか?
「ボールを持って誰よりも動かす」―― 確信の瞬間
Secreto 3 スカンク、ペロポとビールス
あだ名付けでもたらされた団結心
Secreto 4 「優勝できなければ、わしは悪い監督だ」
アラゴネスが植え付けた“勝者のメンタリティ”
Secreto 5 EURO を勝った日
高きイタリアの壁を乗り越えて
Secreto 6 422 号室の“インターネットカフェ”
代表の絆を深めたカプデビラの部屋
Secreto 7 ラウール事件
明かされることのない秘密
Secreto 8 ルイスと一緒に大笑いする
人間味あふれる指揮官の素顔
Secreto 9 DJ ラモス
噂の特製サウンドトラック
Secreto 10 デル・ボスケへの賢い移行
新監督と目指す南アフリカ
Secreto 11 プジョルのサッカーくじ
バルセロナのキャプテンに受け継がれた伝統
Secreto 12 代表の周りを回る衛星たち
“ラ・ロハ”を支える知られざる人々
Secreto 13 南アフリカで学んだこと
コンフェデレーションズカップでの敗北
Secreto 14 ボールの持ち主たち
スペインサッカーの新たなアイデンティティはどう築かれたのか
Secreto 15 世界王者
ワールドカップ初優勝への軌跡
Secreto 16 我われの人生を変えた星
前人未到の記録に挑む“ラ・ロハ”
エピローグ ダビド・ビージャ
2006年~2011年 スペイン代表全戦績
訳者あとがき